犬・猫
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猫の腎不全治療について
皮下点滴に関しては猫の腎不全では体重減少が顕著な症例が多い為、週1〜週2、3回(通院可能の範囲で)を目安に皮下点滴を推奨しております。 猫と人の慢性腎不全では、臨床症状や病理学的所見が大きく異なると言われており、猫の慢性…
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健康診断証明書health examination certificate(犬、猫と一緒に海外渡航する)
海外渡航のための健康診断証明書の発行を行なっております。 健康診断証明書(日本語) health examination certificate(英語) 狂犬病の手続きとは別に健康診断書が必要な場合には健康診断証明書(h…
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TPLO実施症例集
当院でTPLOを実施した症例の一部を掲載致します。 「2.0mmTPLO システムで実施した症例の一部」 3kg-7kg程度の小型犬の前十字靱帯断裂(損傷)に対して2.0mmのTPLOシステムが使用されます。 小型犬の場…
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病的骨折の外科整復
獣医医療では病的骨折と診断されると、断脚術が選択されてケースが多いと報告されております。 当院では適切な診断と整形学的治療により、断脚を回避し患肢を温存していきたいと思っております。 「多発性骨髄腫により病的骨折と診断さ…
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膿皮症
膿皮症とは細菌感染により皮膚が化膿する疾患の総称であり、暖かくムシムシした時期に好発します。 ブドウ球菌が主な原因菌とされており、症状としては皮膚の痒み、赤み、カサブタなどが認められることが多いです。 また、典型的な皮疹…
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マラセチア皮膚炎
マラセチア皮膚炎とは犬の皮膚に常在する酵母様真菌であるマラセチアが引き起こす皮膚疾患であり、暖かくムシムシした時期に好発します。 基礎疾患に脂質代謝異常やアレルギー性皮膚炎が関連していると考えられています。 症状として皮…
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上腕尺骨関節脱臼を伴ったMonteggia骨折の猫
モンテジア骨折とは、尺骨骨幹部骨折と橈骨頭の前方脱臼(解剖学的に正しくは腕橈関節の前方脱臼)を合併したものを言います。手をついて転倒し、前腕の回内力が強く働いたときに、この骨折が生じやすいとされています。 高所からの落下…
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診察についての注意事項
当院では「混雑緩和」と「働き方改革」の為、初診症例のご予約は午後5時までの受付となります。(初診以外の診察時間は最終午後5時40分までです) お電話での問い合わせについても午後5時40分以降の対応はできません。 18時以…
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犬フィラリア症の予防と検査
国立市近郊では5月上旬から12月までの犬フィラリア症の予防を推奨しております。 簡単に言いますと「蚊がいなくなって、さらに1ヶ月服用する」という感じです。 以下、当院で推奨しておりますフィラリア感染リスクの表記です。 フ…
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一般診療
ふく動物病院の診療動物は犬、猫、フェレット、うさぎ、ハムスターなどの小動物です。(現在、鳥は診察しておりません) 一般診療の他に、ワクチン、狂犬病、フィラリア予防などの各種予防接種、不妊・去勢手術、定期健康診断を行ってお…
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外歯瘻
高齢犬の眼の下から出血することがあります。主に上顎臼歯の歯根の感染が原因となります。抜歯対象となります。
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猫の関節炎の治療について(ソレンシア)
上記の動画の猫の肘関節のX線像です。顕著なOAが認められます。
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犬の会陰ヘルニア
犬の会陰ヘルニアは高齢の未去勢の雄犬に多く認められます。 排便困難なのどの臨床症状が認められます。
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猫の腎不全(IRIS分類について)
猫の腎不全と診断された症例に対する治療ガイドライン、IRIS分類をご紹介します。
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犬の僧帽弁閉鎖不全症 (myxomatous mitral valve disease)
犬の心臓は主に4つの部屋(左心房・左心室・右心房・右心室)から形成され、そのうち左心房と左心室を隔てる扉を「僧帽弁」と呼びます。 僧帽弁閉鎖不全症(僧房弁粘液腫様変性)は、犬で最も一般的な心疾患とされ、咳、呼吸困難、失神…
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猫の尿管閉塞に対する治療について
Q.猫の尿管閉塞に対する治療について、現状どの治療法を選択すべきでしょうか? A.答えは世界でも議論があるところです・・。 論文ベースと私見を以下に記載しております。 2018年の論文上では以下のように記載されております…
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トリミング(そらトリミング室)
当院患者様向けサービスとしてふく動物病院系列店の 「そらトリミング室」トリミングサービスを実施しております。
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リブレラについて
リブレラの使用前後(比較) 飼い主さん提供の使用感です。 初回投与7日目から有意に鎮痛効果を発現(プラセボ群との有意差あり) NSAIDsとは作用機序が異なり、肝臓・腎臓・胃腸への影響が最小限 1回の注射で1ヵ月間、疼痛…
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整形外科診療
犬、猫の整形外科疾患、歩行異常(跛行)でお悩みの症例はお気軽にご相談ください。 現在の獣医医療では発展段階である、犬猫の「先天性の整形外科疾患」(膝蓋骨脱臼、内反足、反張膝)について積極的に治療、症例研究を行い学会発表を…
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ナルコレプシー Narcolepsy
ナルコレプシーとは慢性の睡眠疾患のことで、犬では食事や遊びなどの興奮刺激で引き起 こされるカタプレキシーを特徴とする病気です。 家族性と非家族性があり、家族性としてはドーベルマン、ラブラドール・レトリバー、ダ ックスフン…
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ホルネル症候群 Horners syndrom
<症状> 片側の縮瞳(縮瞳)、眼瞼の下垂、第三眼瞼の突出、眼球の眼窩への陥没が特徴的です。 <原因> 最も多いとされているのは“特発性”です。 他には、中耳や頭頸部、前胸部における、外傷・腫瘍・感染・炎症に伴って発症しま…
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ビタミンA過剰症
栄養性疾患の一つであり、良質なペットフードが普及した現在では非常に稀な病です。 <症状> 頸部痛や歩様失調、前肢の不全麻痺、跛行がみられます。 栄養性疾患のため、被毛は粗造であることが多く、体重減少や食欲減退といった症状…
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椎間板脊椎炎 Discospondylitis
椎間板と隣接する椎体における感染や炎症による疾患です。若齢~中年齢での発生が多く 、雄での発生率が多いと報告されています。大型犬でも小型犬でも発生しますが、猫では 比較的稀な病気です。 <症状> 脊椎(背骨)の疼痛が80…
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多発性筋炎 Polymyositis
犬の特発性多発性筋炎は、犬で多くみられる病気です。ボクサー、ラブラドル・レトリーバー、ニューファンドランド犬での発症が多くみられます。国内のウェルシュ・コーギーペンプロークの若い成大において、舌の筋萎縮を主体とした筋疾患…
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咀嚼筋炎 Masticatory myositis
咀嚼筋炎は犬の咀嚼筋(顎二腹筋、側頭筋、咬筋)の筋線維を標的とする自己免疫疾患です。別名好酸球性筋炎といいます。 咀嚼筋は特殊な筋線維から構成されており、その特殊な筋線維に対して自己抗体が形成されると発症します。若い成犬…
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進行性脊髄軟化症 Progressive myelimalacia
<症状> 強い痛み、不快感、抑うつ、食欲不振、嘔吐、過敏症、血圧低下などが一般的です。 <原因> HansenⅠ型椎間板ヘルニアや脊椎骨折など、重度の急性脊髄損傷に伴って生じる脊髄実質の広範囲にわたる“進行性壊死”です。…
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犬の膝蓋骨内方脱臼グレード4(Medial patellar luxation Grade4)について
開業以来、膝蓋骨脱臼の症例を多く手術させていただきました。 大学病院整形外科でも多くの膝蓋骨脱臼の症例を経験させていただきました。 近年では前十字靭帯断裂に対する矯正骨切術(TPLO)も多く経験させていただき、膝関節に対…
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大腿骨頭虚血性壊死症(大腿骨頭切除術について)
大腿骨頭虚血性壊死の原因は解明されていませんが、なんらかの原因によって大腿骨頭骨端への血液供給が断裂されることによって引き起こされる虚血性壊死病変です。 若齢、特に4-11ヶ月齢、の小型犬によく見られる病態です。多くの症…
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①てんかんとは?
近年、てんかんは神経病の中で最も身近な病気のひとつになってきました。 日本国内でも飼育頭数の多い、トイプードルやチワワ、ダックスフンドは“てんかん”が多い犬種として知られています。 “てんかん=痙攣”と認識されていること…
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②てんかんの原因は?
愛犬、愛猫がてんかんを起こしたとき、一体どんな病気が考えられるでしょうか? 「てんかん」は脳の病気で起こるものとは限りません。 “てんかん発作”は様々な原因で起こります。年齢によってなりやすい病気も異なります。 てんかん…
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③てんかん 治療開始基準
てんかんによって痙攣発作が出る犬猫には、抗てんかん薬の投与が推奨されています。 脳は常に学習する組織であり、体にとって良いことも悪いことも習慣化してしまいます。 以下の「抗てんかん薬維持療法開始ガイドライン」を基に、てん…
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④群発発作/重積発作
(coming soon)
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⑤変性性脊髄症 Degenerative Myelopathy(DM)
変性性脊髄症(Degenerative Myelopathy:DM)は、痛みを伴わず、ゆっくりと進行する脊髄の病気です。欧米ではジャーマン・シェパードなどの大型犬に多い病気として認知されていますが、大型犬の飼育頭数が少な…
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⑥中枢性前庭障害
前庭器官の機能低下により生じる平衡感覚障害を“前庭障害”といいます。前庭障害の原因によって中枢性と末梢性に大別されます。中枢性前庭障害は、頭蓋内(脳内)の異常に伴って生じる疾患です。平衡感覚の異常により、動物は転倒やパニ…
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⑦末梢性前庭疾患
前庭器官の機能低下により生じる平衡感覚障害を“前庭障害”といいます。中枢性と末梢性に大別され、末梢性前庭障害は脳以外(前庭器や前庭神経)の異常に伴って生じる疾患です。 症状は軽~重度まで様々で、時折てんかん発作と間違われ…
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ヴォブラー症候群(Wobbler syndrome)
ヴォブラー症候群(Wobbler syndrome)とは、ドーベルマンやグレート・デンなどの大型犬/超大型犬に好発する脊椎の形成異常に起因した脊髄損傷性疾患の総称です。 最も一般的な初期症状は、歩行障害です。 数か月から…
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猫の先天性内反足(congenital clubfoot)(第98回獣医麻酔外科学会アワード受賞)
猫の先天性内反足は非常に珍しい症例です。後肢の内反変形が認められ、足首が曲がりません。 「猫の先天性内反足の治療前後のX線画像」 本症例の治療法は 第98回 日本獣医麻酔外科学会「先天性内反足の猫の1例」 第11回アワー…
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犬の認知症について
近年、動物医療の高度医療化に伴って「犬の認知機能障害(認知症)」が増えています。 加齢に伴って脳の機能は衰えますが、認知症の場合は正常な加齢の範囲を超えて認知機能が低下します。 犬では認知機能不全の危険因子がいくつか報告…
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猫ヘルペス感染性角膜炎
猫の眼科疾患の中で猫ヘルペス(FHV-1)関連の眼科疾患が最も多く、臨床症状の発現部位は角膜と結膜に限局されております。しかし、意外にも確定診断は困難であり、ウイルスのPCR検査では偽陽性、偽陰性と評価されることも多く経…
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眼科
副院長清田を中心として診察しております。
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胃拡張・胃捻転
大型犬のリスクの一つでしょう。
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猫の前十字靭帯断裂
国内で犬の前十字靭帯の断裂の診断、治療が一般的になりつつある昨今、 実は以前から認められていた症例(見逃されがちな症例) 猫の前十字靭帯断裂、前十字疾患の診断も犬と同様に確立しつつあります。 「当院受診の猫の前十字靭帯断…
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海外渡航書類の作成(犬、猫と一緒に海外渡航する)
犬や猫との海外渡航の書類に関する手続きのお手伝いを行っております。
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歯科におけるX線検査の有用性について
人医療ではあたりまえに行われている歯科X線検査ですが、獣医医療では人医療ほど簡単ではありません。 特にX線撮影の際には麻酔処置が必要となるケースが多く、獣医医療の難しさを痛感します。
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猫の乳癌について
猫の乳腺癌は完全切除された後でも再発や転移を起こし得る腫瘍です。 悪性腫瘍全般に当てはまることですが、予後因子としては腫瘍の脈管内浸潤、リンパ管浸潤、臨床ステージ、手術範囲(マージンの評価)、病理組織学グレードが挙げられ…
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肛門嚢切除術
肛門嚢炎は慢性化すると、内科治療の反応は悪く、外科切除が推奨される場合があります。 しかし、意外と一次診療施設では肛門嚢切除は行われていないかもしれません。
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股関節形成不全
「7ヶ月齢 シェパード 股関節形成不全のX線画像」
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犬や猫の輸血に関して
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胆嚢・胆管外科
胆嚢に関する治療に際しては、臨床症状のない症例は可能な限り内科的な管理を推奨します。 閉塞性黄疸や胆嚢炎に準ずる臨床症状が認められて、内科的な管理が困難であれば外科的な介入を行います。
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動物用歯科ユニット(エアーベッツDC52)
2021年新しい動物用歯科ユニットを導入しました。 2021/09/01
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犬の耳道内異物
犬の耳道内異物の症例 耳内視鏡:オトスコープを使用した治療です。
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猫の耳道内ポリープ
ネコの鼻咽頭ポリープは非腫瘍性病変であり、一般的には若い年齢で起こり、拡大とともに関係する臨床症状がみられることで発見されます。このポリープ病変は、鼻腔内~鼻咽頭部粘膜に形成されることが多く、中耳~鼓膜付近、耳道内に形成…
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会陰尿道路術(猫:筒状尿道包皮粘膜縫合法)
雄猫の泌尿器症候群(FLUTD)から尿道閉塞に罹患してしまった場合に、会陰尿道路術が必要となる場合があります。しかし、従来のWilson & Harrison法(尿道粘膜ー皮膚縫合)による術式では術後の合併症と…
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猫の消化器型リンパ腫
猫は一般的に良便をする傾向にあると思います。(コロコロの便) しかし、高齢の猫が慢性的な下痢をしている場合には腫瘍性疾患などの鑑別が必要かもしれません。
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犬の登録と狂犬病予防注射に関する Q&A
狂犬病の予防注射を常時行っております。 午前中の接種をお勧めしております。 春の土曜日、日曜日は大変混雑が予想されますので、予約をお勧めします。 (予約時間は目安です診察の混雑状況により前後する場合があります)
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リンパ腫の抗癌剤プロトコールについて
●ハイグレードリンパ腫に対する治療(CHOP療法)犬・猫 リンパ腫の中で比較的多い多中心型リンパ腫では一般的に通称UW25という抗がん剤によるプロトコール(治療計画)により治療を行います。
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猫の鼻腺癌の治療
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猫の甲状腺機能亢進症
猫の甲状腺疾患は、猫で最も一般的な内分泌障害です。 犬の甲状腺機能障害とは異なり、猫では甲状腺機能亢進症として現れます。これは通常、良性の甲状腺組織の増殖の結果です。 高齢の猫はリスクが高くなり、 甲状腺ホルモンの増加は…
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棘細胞性エナメル上皮腫
棘細胞性エナメル上皮腫は、歯肉に形成される腫瘍です。 良性腫瘍に分類されているものの、その浸潤性から再発が起こることが時々あります。
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毛包虫(ニキビダニ)
犬ニキビダニ症は、毛包に寄生する微小ダニであるDemodex canis の過剰増殖によって引き起こされる脱毛や瘙痒を特徴とする犬における代表的な皮膚疾患の一つです。
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犬、猫の混合ワクチンについて
犬の混合ワクチンは6種と8種を取り扱っております。 猫の混合ワクチンは3種のワクチンを接種しております。
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膀胱ガストロボタン(Cystostomy Tubes)
尿道閉塞症例の最終手段となりますが、意外にも動物、飼い主さんともに許容できるようです。 猫の会陰尿道路術の術後合併症による救済策としても有効です。
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犬の甲状腺機能低下症
高齢犬に多い「甲状腺機能低下症」の迅速診断が院内検査で可能となりました。
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猫のアトピーについて
猫のアトピーは、環境抗原に特異的なIgE抗体に関連して、掻痒性皮膚疾患を引き起こす1型過敏反応とされ、 猫のアトピーは、ノミアレルギー性皮膚炎に次いで猫で2番目に多いアレルギーと報告されております。(海外の報告ですが) …
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犬の消化器型リンパ腫について
2020年12月現在で海外の論文ベースの報告をまとめてみました。 Vail とYoung により、2007年に「犬で一般的な造血器悪性腫瘍である。」評されて10年以上が経過しました。診療技術の向上に伴い日本国内でも主要な…
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免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
免疫介在性溶血性貧血は命に関わることも多い血液疾患です。人医療ではAIHAと呼ばれております。 赤血球を自己ではない「異物」として認識してしまうことによって、免疫暴走によりそれを破壊し(昨今の新型コロナウイルスのように)…
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除去食試験について(2020年 up date)
除去食試験については獣医師の診察のもと行ってください。 (本記事の内容は2019年5月の記事を引用改変しております。)
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ピンチヒッターとしての役割
<飼い主様へ> かかりつけの動物病院がお休みの時も気軽に利用してください。 治療経過を書面などでお伝えすることも可能です。 <近隣動物病院様へ> 休診日や臨時休診の際には当院をご紹介ください。 治療経過を書面などでお伝え…
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皮膚の生検で診断・治療が可能となる場合がありあます
免疫介在性膿疱症(落葉状天疱瘡) 免疫介在性膿疱症(落葉状天疱瘡)の発症要因の多くは不明ですが、薬物、アレルギー、基礎疾患、感染症(細菌など)等が影響する可能性が示唆されています。
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猫の尿管閉塞に対する治療について(SUBシステム)
猫の尿管閉塞は、泌尿器疾患の中でも緊急性が高く、治療介入が非常に困難とされております。 閉塞の原因が結石である場合の検査による検出感度は X線とエコー検査で90%と報告されております。
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猫の心筋症
猫の心筋症は一般に胸部の超音波検査や胸部X線検査で診断されます。 人の心筋症の定義が 1.「心筋症はしばしば心室の肥大 や拡張を示す機械的および・または電気生理学的機能異常を伴う一群の疾患である」 2.「その原因は多岐に…
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犬の膀胱腫瘍(移行上皮癌)
犬の膀胱移行上皮癌は外科切除で完全切除(マージンクリーン)と診断されても、最終的な転移率が約50%と言われ、非常に注意が必要な腫瘍です。 (症例1)膀胱移行上皮癌の犬 診断は主に細胞診、エコー画像で診断されます。 「膀胱…
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肝臓腫瘍摘出術
「犬の腹部X線画像:赤丸:肝臓腫瘍」
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SUBシステム設置後の管理について
SUBシステムを実施した後の食餌療法やメンテナンスについての概略をお伝えします。
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犬の中等度型リンパ腫について
犬のリンパ腫の分類の1つとして、細胞診と免疫表現型で分類する新Kiel分類が知られております。 この分類では、 1.高悪性度リンパ腫(High grade LSA) 2.低悪性度リンパ腫(Low grade LSA) そ…
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猫の骨折治療2
脛骨骨折の猫 「猫脛骨骨折の術前X線」 2.0mm LCPプレート 創外固定にて整復 一定の癒合が得られた後、創外固定を抜去します。
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口腔内腫瘍
高齢の犬と猫に口腔内腫瘍が認められる場合があります。 早期に発見し、診断を行い適切な治療方針を計画することが重要と考えます。
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会陰尿道路術(犬・フェレットの尿路変更術)
雄犬は雌犬に比べ陰茎骨の影響もあり、尿道内結石が認められる場合があります。
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猫のフィラリア予防
猫における犬糸状虫症は特異的な臨床徴候に乏しく、診断が難しいとされています。原因不明の間欠的嘔吐、呼吸困難および神経徴候を呈する猫については、犬糸状虫症の可能性も視野に入れ、複数の異なる検査を繰り返し行い、注意深く診断す…
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猫の避妊手術(子宮卵巣摘出術)
生後半年を過ぎた雌の猫は避妊手術をすることができます。
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尿路結石
犬、猫の腎臓、尿管、膀胱、尿管にできる無機質の石状のかたまりです。
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歯科:麻酔について
当院ではここ数年、いわゆる高齢に相当する10歳以上症例の麻酔下歯科処置件数が顕著に増加しています。 その要因のひとつとして、麻酔技術知識の向上により以前は年齢を理由に諦めていた処置が安全に執り行える様になったことが考えら…
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スケーリング後の予防歯科について
アメリカ歯科学会、国内の歯科研究会では犬の歯石除去(スケーリング)を行うにあたって、麻酔下での処置を推奨しております。 しかし、実際の臨床現場では麻酔下で適切なスケーリング処置を行ったにもかかわらず、処置後、数年後で(早…
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猫の骨髄腫(形質細胞腫瘍)関連腫瘍(FMRD)
猫の骨髄腫(形質細胞腫瘍)関連腫瘍(FMRD)は動物のWHO分類には記載のない疾患名 Dr.Mellorにより2008年頃から提唱されております。 犬の形質細胞腫瘍とは臨床的な挙動が異なり、近年注目されております。 ※本…
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猫泌尿器症候群(FLUTD) Feline Lower Urinary Tract Disease
猫の泌尿器症候群(FLUTD)は猫の尿道、尿管、膀胱に症状が認められる臨床上よく遭遇する疾患です。 特発性膀胱炎(人の間質性膀胱炎に類似しているされる)などの複数の下部尿路疾患が複合的な原因とされておりますが、人も猫も完…
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変形性脊椎症
脊椎の疼痛、部位不明の疼痛、「動きが悪い」などの活動性の低下、不全麻痺を呈する場合には変形性脊椎症の他、椎間板ヘルニア、椎間板脊椎炎、腫瘍、脊髄炎、脊髄空洞症、虚血性脊髄障害(脊髄梗塞)、 先天性奇形、亜脱臼、脊椎不安定…
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犬・猫のハイグレードリンパ腫の長期生存例(3年以上)
犬・猫のリンパ腫で治療開始3年以上が経過した症例をご紹介します。 他のリンパ腫の動物の希望の星になるように、長生きして欲しいものです。 猫のB-cell high grade リンパ腫 治療開始4年目の症例 「症例プロフ…
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犬の慢性腎不全の治療(ARB製剤)
人医療領域では 高血圧は慢性腎不全の悪化原因となり、既存の慢性腎不全を悪化させる また、慢性腎不全は高血圧の原因となり、既存の高血圧を悪化させる。 と考えられております。
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猫の尿管閉塞に対する治療について(尿管ステント)
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犬の膵炎
「犬の膵炎の診断方法 」 膵炎は犬によくみられる疾患ですが、非特異的な臨床徴候を示すことが多く、現在行われている検査法にも能力上の限界があることから、しばしば診断が困難とされています。 「膵炎の定義」 膵炎は膵臓の炎症性…
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猫の膿胸
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犬の肘関節形成不全(Elbow Displasia)
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猫 里親募集
ふく動物病院と長年お付き合いのあるボランティアさんと協力しております。 動物病院が紹介しておりますので、予防や健診済みの元気な子を譲渡しておりますし、譲渡後のアフターケアも万全です。 地域貢献の一環として定期的に、仔猫の…
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犬のリンパ腫のステージについて
犬のリンパ腫のステージについてご紹介します。
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猫の前縦隔型リンパ腫(T-cell high grade LSA)
呼吸困難、食欲減退を主訴の猫が来院しました。
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食物アレルギー(Food allergy )
犬と猫のフードアレルギー(FA)は食餌に対する免疫反応と定義されております。 通常アトピーと食物アレルギーは皮膚症状の発生部位や臨床経過により、ある程度診断されていきます。
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犬の去勢手術(精巣摘出術)
生後半年をすぎた雄犬で繁殖の予定がない症例は去勢手術を行った方がよいかもしれません 5、6歳未満の犬の去勢手術に対する麻酔リスクは非常に低く、繁殖などで子孫を残す予定がなければ、現状去勢手術を行わない理由はありません。
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犬の免疫介在性関節炎
若齢から中高齢のトイ種などの小型犬に発症し、性差はなく、進行すると手根部や足根部が曲がり、歩行不能になる場合があります。
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上腕骨遠位端骨折
上腕骨遠位端の骨折は早期に治療する事が重要です。 正確に整復することで肘関節の関節炎などの、肘関節の合併症を減らすことができます。
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膀胱尿管吻合術
膀胱腫瘍による膀胱の拡大切除や猫の尿管結石の手術に際して行われます。
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犬の避妊手術(子宮卵巣摘出術)
犬の避妊手術は生後6ヶ月過ぎから安全に行うことができます。
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クライオサージュリー(cryosurgery)
老齢犬でよく認められる表皮のイボ(乳頭腫)に対して無麻酔で治療を行うことができます。 クライオサージュリーは液体窒素を噴霧し、組織を凍結壊死させる治療法で人医領域でも皮膚科診療などで一般的に行われております。
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健康診断でALP上昇が指摘された犬の飼い主様へ
健康診断の血液検査にて偶発的にALPの上昇を認める症例は多く存在します。 中高齢の犬でALPの上昇が認められる場合には、原因の追究と治療、生活習慣の改善や食事療法も必要と考えられます。
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猫の肥満細胞腫
猫の一般的に肥満細胞腫が皮膚に発生した場合には良性挙動を取ると報告されております。 しかし、脾臓に発生する肥満細胞腫や皮膚に肥満細胞腫が認められた後に脾臓に発生する(診断される)症例もよく目にします。(脾臓が先なのか皮膚…
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形質細胞性足皮膚炎(猫)
Plasma cell pododermatitis 形質細胞性肢端皮膚炎は、猫の肉球における形質細胞の浸潤を特徴とした原因不明の疾患です。
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免疫介在性血小板減少症 IMTP(Immune-mediated thrombocytopenia )
獣医領域においては、犬の IMTP はしばしば遭遇する疾患です。 (人医領域ではITPと称されることが多いようです。) 治療に関してはグルココルチコイド(ステロイド療法)及び免疫抑制剤による内科的療法や脾臓摘出による治療…
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)
胃や腸の粘膜において原因不明の慢性炎症を起こし、慢性の消化器症状を呈する症候群です。長引く下痢の原因の1つと考えられる疾患です。
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犬・猫の血圧について
高血圧とは、血圧が一定の基準を超えて高い状態、すなわち血圧の亢進状態を指します。
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「気軽に動物病院を利用していただきたい」
予防医療に対する飼い主様の負担の軽減のため経営努力しております。
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「がん」の治療を検討されている方へ
仮に「リンパ腫」として診断された症例がなぜ、抗がん剤が必要なのか? なぜ?「乳腺腫瘍(乳腺癌)」と診断された症例が外科手術が第一選択なのか?をまとめております。
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ペットホテル(猫、小型小動物のみ)
当院患者様向けのサービスとなります。 1年以内の混合ワクチンの接種(ワクチン証明書・証明可能な明細書など)が必要となります。 ペットホテルという通称ですが、基本的に動物病院内のケージ内でのお預かりとなります。
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肺高血圧症(Pulmonary Hypertension)
現在の小動物臨床現場において、犬と猫においても肺高血圧症は比較的頻繁に遭遇する病態となってきております。 小動物臨床における心エコー装置の普及に伴い、肺高血圧症の臨床診断が可能な施設が増え、検出力の向上していることも1つ…
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社会貢献活動
当院では社会貢献活動として地域猫、保護犬を対象としたボランティア活動を支援しております。 ①地域猫の去勢、避妊手術、治療、里親の紹介 ②シェルター犬、保護犬避妊、去勢手術、健康診断、治療、里親の紹介 ③募金活動 ④院内セ…