マラセチア皮膚炎
マラセチア皮膚炎とは犬の皮膚に常在する酵母様真菌であるマラセチアが引き起こす皮膚疾患であり、暖かくムシムシした時期に好発します。
基礎疾患に脂質代謝異常やアレルギー性皮膚炎が関連していると考えられています。
症状として皮膚の痒み、赤み、フケが間擦部(口周り、腋窩、大腿部内側、趾端など)に認められることが多いです。また、独特の脂漏臭が認められます。
皮膚検査を実施し、マラセチアが多量に認められた場合はマラセチア皮膚炎を疑い治療を開始します。
治療としては①外用薬②シャンプー③抗真菌薬の内服に分けられます。
症状の重症度や分布によって治療を適切に選択していく必要があります。
マラセチア皮膚炎は基礎疾患に関連して発生していると考えられているため、基礎疾患にに応じた維持治療が必要になることもあります。
2024年7月5日