肝臓腫瘍摘出術
「犬の腹部X線画像:赤丸:肝臓腫瘍」
「犬の腹部超音波検査画像:充実生の腫瘤」
診断:高分化型肝細胞癌 Well-differentiated hepatocellular carcinoma
肝細胞癌は、弧在性、塊状、結節性、多巣性または瀰漫性に発生し、肝臓の左側葉に最も多く発生しますが、他の部位にも発生します。悪性の診断は、細胞学的特徴そして周囲肝臓組織への浸潤度等で判断されます。最近の報告では肝細胞癌の転移率は依然考えられていたものより低く、約10%と考えられています。転移がおこるとすれば肝臓内の他の部位や、肺と肝リンパ節に最も多く起こります。
転移率は腫瘍細胞の分化度にしばしば関連します。一般的に、腫瘍が高分化で、原発巣が1つか2つの葉に限局されていて切除されていれば予後は比較的良いと考えられています。
2020/07/01