上腕尺骨関節脱臼を伴ったMonteggia骨折の猫
モンテジア骨折とは、尺骨骨幹部骨折と橈骨頭の前方脱臼(解剖学的に正しくは腕橈関節の前方脱臼)を合併したものを言います。手をついて転倒し、前腕の回内力が強く働いたときに、この骨折が生じやすいとされています。
高所からの落下に伴い、前肢から着地することに起因しますので、犬よりも猫に比較的多い骨折となります。
骨折に注意がいき、脱臼は見逃されやすいので、レントゲン写真での確認が必要とされています。
「モンテジア骨折 猫 術前X線画像」
本症例では橈骨頭の外側脱臼と尺骨骨幹部の骨折、上腕尺骨関節脱臼が認められる。
Bado分類にてType3(橈骨頭の外方脱臼+尺骨近位の骨折)
「モンテジア骨折 猫 術後X線画像(外科整復後)」
2024/06/15