ふく動物病院

診療科目

「がん」の治療を検討されている方へ

仮に「リンパ腫」として診断された症例がなぜ、抗がん剤が必要なのか?
なぜ?「乳腺腫瘍(乳腺癌)」と診断された症例が外科手術が第一選択なのか?をまとめております。



「がん」とよばれる悪性腫瘍の治療には様々な治療が存在します。
治療法を決定する上で重要な要素として以下のものが挙げられます。

1飼い主様の希望
2診断結果
3症例(動物)の状態
診断結果に基づき治療する場合には、病理組織学検査による診断結果が重要視されます。がんってなに?.png

腫瘍という地球の中に「悪性腫瘍」という大陸や、「良性腫瘍」と呼ばれる大陸があり、
その中に「癌腫」「肉腫」「独立円形腫瘍」などの国々が存在するイメージです。
固形がん、血液のがん.png
「がん」をさらに、おおまかに分類すると、「固形がん」(かたまりのがん)と「血液のがん」に分類されます。
治療法の違い.png
一般的に「固形がん」と「血液のがん」では治療法が異なります。
「固形がん」→手術が第一選択
「血液のがん」→リンパ腫なでの全身性の疾患では抗がん剤が第一選択
となります。

以上の基本原則を考慮した上で、腫瘍の発生部位や臨床挙動や経験によって、その症例に見合った「オーダーメイド」の治療を実施していきます。
2017/12/28