犬の免疫介在性関節炎
若齢から中高齢のトイ種などの小型犬に発症し、性差はなく、進行すると手根部や足根部が曲がり、歩行不能になる場合があります。
本疾患は基本的に除外診断で診断され、他疾患がないことが確定診断につながります
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「免疫介在性関節炎が疑われた犬のX線」
手根骨の腫れが認められ、関節液の貯留が認められます
関節液に好中球を主体とした白血球の増加が認められる
血液検査でCRPの上昇が認められる
血清リウマチ因子の感度は25〜75%である
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「外注検査による抗核抗体、リウマチ因子の検査」
抗核抗体は細胞核成分に対する自己抗体であり免疫介在性疾患において陽性となります
免疫介在性疾患→全身性紅斑性狼瘡(SLE)シューグレン症候群、リウマチ様関節炎など

「↑当院にて実施の関節液の検査所見」
標本中に赤紫色に染色される漿液/蛋白成分を背景に、赤血球を中程度に混じて、有核細胞数としては多く観察されました。出現している有核細胞の80-90%以上は好中球です。血液の混入はありますが、単なる混入とするには出現頻度が高く、化膿性炎症の存在が示唆されました。好中球には軽度の核の変性が認められ、細菌等の病原体は検出されませんでした。
細胞質内に好塩基性顆粒物を含むものが多く観察され(ragocyte)、他に直ちに悪性腫瘍を示唆する異常細胞の出現は認められませんでした。
細胞構成からは化膿性関節炎と判定されるものでありますが、ragocyteの出現を認めることからは免疫介在性関節炎が疑われました。
このような細胞診所見が得られる場合には、化膿性関節炎(免疫介在性関節炎を強く疑う)と診断されます。
免疫抑制量のプレドニゾロンで治療を開始する
プレドニゾロンのみで寛解が得られることが多い
61.5%の犬で継続治療が必要という報告もあります
2026/08/01