ふく動物病院

診療科目

TPLO実施症例集


前十字靭帯断裂、損傷に対するTPLOの解説動画になります↓
犬の前十字靭帯断裂TPLO動画
当院でTPLOを実施した症例の一部を掲載致します。
「2.0mmTPLO システムで実施した症例の一部」

3kg-7kg程度の小型犬の前十字靱帯断裂(損傷)に対して2.0mmのTPLOシステムが使用されます。
小型犬の場合、体重が軽いことから切開や骨きりの距離が短く術者としては楽な反面、骨きり後の近位骨片(膝関節に近い部分)が小さい故に3本のスクリューを挿入することが難しい点で中型犬、大型犬の手技とは異なった難しさがあると思います。飼い主さんにはあまり知られておりませんが、前十字靱帯断裂はチワワにも多く認められます。
治療反応は中、大型犬と変わらず非常に良好です。

「2.7mmTPLO システムで実施した症例の一部」

肥満傾向の小型犬から柴犬サイズの大きさの前十字靱帯断裂には2.7mmサイズのTPLOシステムが有効です。
日本国内で一般的な柴犬は経験的に前十字靱帯断裂(損傷)が多い傾向があります。

「3.5mmTPLO システムで実施した症例の一部」

大型犬の前十字靱帯断裂に対する外科治療ではTPLOが他の術式と比べて、より効果的と考えられております。
関節外制動術(ラテラルスーチャー法)では曖昧になりがちな関節の不安定性をTPAの矯正により改善します。(膝くずれ、脛骨の前方変位)

術者としては腕の見せ所ですが、犬の大きさ、重さから動物病院の仕事の中では重労働かもしれません。

2024年12月1日