ふく動物病院

診療科目

スケーリング後の予防歯科について

アメリカ歯科学会、国内の歯科研究会では犬の歯石除去(スケーリング)を行うにあたって、麻酔下での処置を推奨しております。
しかし、実際の臨床現場では麻酔下で適切なスケーリング処置を行ったにもかかわらず、処置後、数年後で(早ければ6ヶ月程で)歯石の付着を経験してしまうのが現状と考えられるでしょう。


<獣医歯科医療の問題点>

①5歳齢以上の犬猫の50%(特定犬種では3歳以上の8割)が歯周病に罹患している
①適切な歯科処置(スケーリング)を受けてもケアをしなければ2〜5日後に歯石が付着し始める。
②7割の飼い主は犬、猫が嫌がることを理由にデンタルケアを中止している。

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「資料提供:共立製薬」
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「デンタルバイオ」
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「資料提供:共立製薬」

<予防歯科>
犬の予防歯科でどの獣医師も肯定的な処置は「日々のはみがき」です。
しかし、実際には犬が歯磨きを許容しない場合や、数日に1回〜週に1回程度の「はみがき」しか行えないのが現状と思われます。
現状当院では

1.歯科処置(スケーリング)
2.歯磨き
3.デンタルバイオ
という順番で歯科治療(予防)を推奨しております。
今後エビデンスレベルのより高い治療法、予防法があればアップデードしていく予定です。


infovets No193.2018
CAP august.2017

2019/12/25