犬の膀胱腫瘍(移行上皮癌)
犬の膀胱移行上皮癌は外科切除で完全切除(マージンクリーン)と診断されても、最終的な転移率が約50%と言われ、非常に注意が必要な腫瘍です。
(症例1)膀胱移行上皮癌の犬
診断は主に細胞診、エコー画像で診断されます。
「膀胱粘膜面の不整」
「膀胱移行上皮癌の細胞診所見(尿道カテーテルより採尿)」
膀胱亜全摘と尿管膀胱新吻合を実施しました。
膀胱内に引き込まれた尿管(矢印)
術後約3ヶ月の膀胱エコー画像
尿管膀胱吻合術を必要とする症例は緊急性の高い症例が多いため、迅速な対応が必要となります。
また、膀胱全摘術を実施した症例に対しては、尿管ー包皮吻合や尿管ー膣吻合などの「救済的手術」が必要となります。
2020/08/01