進行性脊髄軟化症 Progressive myelimalacia
<症状>
強い痛み、不快感、抑うつ、食欲不振、嘔吐、過敏症、血圧低下などが一般的です。
<原因>
HansenⅠ型椎間板ヘルニアや脊椎骨折など、重度の急性脊髄損傷に伴って生じる脊髄実質の広範囲にわたる“進行性壊死”です。
第3胸椎から第3腰椎かけて最も多くみられます。
<診断>
脊髄造影検査、CT検査、MRI検査を実施し、必要に応じてCSF検査を実施します。
急速に進行するため、早期の診断が重要です。
<治療>
手厚い疼痛管理および全身状態の維持が主体となります。状態によっては排尿障害みられますので、導尿が必要になることもあります。
しかし、多くの症例で症状の進行が止められず、疼痛管理も難しいことから人道的安楽死をご提案する場合も少なくありません。