猫の尿管閉塞に対する治療について(論文ベース)
Q.猫の尿管閉塞に対する治療について、現状どの治療法を選択すべきでしょうか?
A.答えは世界でも議論があるところです・・。
とはいえ論文ベースではどのような報告となっているのでしょうか?
「周術期死亡率」
尿管の手術:18-22%(近年では8%との報告も)と報告されております。
尿管ステント:7.5-11%
SUBシステム:6.3%
こちらは純粋に手術手技の煩雑さ、麻酔時間、手術難易度が大きく影響しております。SUBシステムは比較的短時間で施術が完了することが周術期死亡のリスクを軽減していると考えられます。
「術後合併症」
尿管の手術:31%(尿腹、術後狭窄など)
尿管ステント:尿腹8.7-19%感染26%など
SUBシステム:SUBの漏れ3.4%カテーテルの石灰化25%など
SUBシステムの合併症として代表的なものはデバイスの石灰化、尿路感染症と考えられます。
ACVIM Small Animal Consensus Recomendations on the Treatment and Prevention of Uroliths in Dog and Cats(2016)
Gallaghe A,VCNA 2018
2022/12/01