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犬・猫
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診察についての注意事項
当院では「混雑緩和」と「働き方改革」の為、初診症例のご予約は18時までの受付となります。お電話での問い合わせについても19時以降の対応はできません。
19時以降は他の診療施設への問合せや、受診を行なってください。
また、19時より院内の清掃・クロージング作業も開始しますのでご了承ください。 -
会陰尿道路術(猫:筒状尿道包皮粘膜縫合法)
雄猫の泌尿器症候群(FLUTD)から尿道閉塞に罹患してしまった場合に、会陰尿道路術が必要となる場合があります。しかし、従来のWilson & Harrison法(尿道粘膜ー皮膚縫合)による術式では術後の合併症として切開部位の瘢痕収縮や尿道炎が認められ、再手術が必要となる症例が一定数認められ、獣医医療として課題がありました。
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犬の登録と狂犬病予防注射に関する Q&A
狂犬病の予防注射を常時行っております。
午前中の接種をお勧めしております。
春の土曜日、日曜日は大変混雑が予想されますので、予約をお勧めします。
(予約時間は目安です診察の混雑状況により前後する場合があります)
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リンパ腫の抗癌剤プロトコールについて
●ハイグレードリンパ腫に対する治療(CHOP療法)犬・猫
リンパ腫の中で比較的多い多中心型リンパ腫では一般的に通称UW25という抗がん剤によるプロトコール(治療計画)により治療を行います。
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猫の甲状腺機能亢進症
猫の甲状腺疾患は、猫で最も一般的な内分泌障害です。 犬の甲状腺機能障害とは異なり、猫では甲状腺機能亢進症として現れます。これは通常、良性の甲状腺組織の増殖の結果です。 高齢の猫はリスクが高くなり、 甲状腺ホルモンの増加は多くの猫に様々な影響を与える可能性があるため、早期に疾患を特定することが重要です。 適切に管理すれば、猫は生活の質と通常の寿命を得ることできると言われております。
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猫の先天性内反足(congenital clubfoot)(第98回獣医麻酔外科学会アワード受賞)
猫の先天性内反足は非常に珍しい症例です。後肢の内反変形が認められ、足首が曲がりません。
「猫の先天性内反足の治療前後のX線画像」
本症例の治療法は
第98回 日本獣医麻酔外科学会「先天性内反足の猫の1例」
第11回アワード受賞 整形・神経部門 優秀賞を受賞しました。
人医領域では広く知られている疾患ですが、小動物領域では、猫の整形外科の成書にも記載はなく、
獣医領域では明確な治療のガイドラインはありません。 -
膀胱ガストロボタン(Cystostomy Tubes)
尿道閉塞症例の最終手段となりますが、意外にも動物、飼い主さんともに許容できるようです。
猫の会陰尿道路術の術後合併症による救済策としても有効です。 -
猫のアトピーについて
猫のアトピーは、環境抗原に特異的なIgE抗体に関連して、掻痒性皮膚疾患を引き起こす1型過敏反応とされ、 猫のアトピーは、ノミアレルギー性皮膚炎に次いで猫で2番目に多いアレルギーと報告されております。(海外の報告ですが)
11年間(2001年から2012年)にわたって収集されたデータを用いた後ろ向き研究では、猫のアトピーの有病率は12.5%であると報告されました。
※猫のアトピー(猫のアトピー性皮膚炎):非ノミ、非食物アレルギー性皮膚炎、 -
犬の消化器型リンパ腫について
2020年12月現在で海外の論文ベースの報告をまとめてみました。
Vail とYoung により、2007年に「犬で一般的な造血器悪性腫瘍である。」評されて10年以上が経過しました。診療技術の向上に伴い日本国内でも主要な動物診療施設では比較的多く診断されるようになりました。
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一般診療
ふく動物病院の診療動物は犬、猫、フェレット、うさぎ、ハムスターなどの小動物です。(現在、鳥は診察しておりません)
一般診療の他に、ワクチン、狂犬病、フィラリア予防などの各種予防接種、不妊・去勢手術、定期健康診断を行っております。セカンドオピニオンの受診もお気軽にご相談ください。「気軽に動物病院を利用していただきたい」という病院理念から、一度受診すれば、別の疾患で受診した場合も再診料(600円)で診察しております。診療経験、診療技術、診療サービスは日々向上しております。「良質な医療を安価に提供する」をモットーに日々精進しております。また高度医療・検査(CT、MRIなど)の必要な患者様は高度医療機関(麻布大学、日本獣医生命科学大学、東京農工大学などの大学病院)へのご紹介も行っております。2021/04/01 -
免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
免疫介在性溶血性貧血は命に関わることも多い血液疾患です。人医療ではAIHAと呼ばれております。
赤血球を自己ではない「異物」として認識してしまうことによって、免疫暴走によりそれを破壊し(昨今の新型コロナウイルスのように)その結果貧血に至る疾患です。
他の病気(特に腫瘍など)から続いて発生する事も度々認められます。
ただ貧血になるだけではなく、非常に危険な併発症を発症しやすく、積極的な医療介入が必要となる疾患です。
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ピンチヒッターとしての役割
<飼い主様へ>
かかりつけの動物病院がお休みの時も気軽に利用してください。
治療経過を書面などでお伝えすることも可能です。
<近隣動物病院様へ>
休診日や臨時休診の際には当院をご紹介ください。
治療経過を書面などでお伝えすることも可能です。
また、内視鏡検査や特殊治療に関しても連携して治療を行うことができます。 -
犬の僧帽弁閉鎖不全症 (myxomatous mitral valve disease)
犬の心臓は主に4つの部屋(左心房・左心室・右心房・右心室)から形成され、そのうち左心房と左心室を隔てる扉を「僧帽弁」と呼びます。
僧帽弁閉鎖不全症(僧房弁粘液腫様変性)は、犬で最も一般的な心疾患とされ、咳、呼吸困難、失神、肺水腫と言った深刻な状態になることもある為、まずその病態把握が重要と考えられます。
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皮膚の生検で診断・治療が可能となる場合がありあます
免疫介在性膿疱症(落葉状天疱瘡)
免疫介在性膿疱症(落葉状天疱瘡)の発症要因の多くは不明ですが、薬物、アレルギー、基礎疾患、感染症(細菌など)等が影響する可能性が示唆されています。
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猫の尿管閉塞に対する治療について(SUBシステム)
猫の尿管閉塞は、泌尿器疾患の中でも緊急性が高く、治療介入が非常に困難とされております。
閉塞の原因が結石である場合の検査による検出感度は
X線とエコー検査で90%と報告されております。 -
犬の膀胱腫瘍(移行上皮癌)
犬の膀胱移行上皮癌は外科切除で完全切除(マージンクリーン)と診断されても、最終的な転移率が約50%と言われ、非常に注意が必要な腫瘍です。
(症例1)膀胱移行上皮癌の犬
診断は主に細胞診、エコー画像で診断されます。
「膀胱粘膜面の不整」
「膀胱移行上皮癌の細胞診所見(尿道カテーテルより採尿)」 -
犬の中等度型リンパ腫について
犬のリンパ腫の分類の1つとして、細胞診と免疫表現型で分類する新Kiel分類が知られております。
この分類では、
1.高悪性度リンパ腫(High grade LSA)
2.低悪性度リンパ腫(Low grade LSA)それぞれ
B細胞
T 細胞
に分類されてきました。近年では中等度型リンパ腫と分類される「低悪性度な挙動をとる可能性がありますが、高悪性度の挙動を呈する」症例も目にするようになりました。 -
スケーリング後の予防歯科について
アメリカ歯科学会、国内の歯科研究会では犬の歯石除去(スケーリング)を行うにあたって、麻酔下での処置を推奨しております。
しかし、実際の臨床現場では麻酔下で適切なスケーリング処置を行ったにもかかわらず、処置後、数年後で(早ければ6ヶ月程で)歯石の付着を経験してしまうのが現状と考えられるでしょう。
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猫の骨髄腫(形質細胞腫瘍)関連腫瘍(FMRD)
猫の骨髄腫(形質細胞腫瘍)関連腫瘍(FMRD)は動物のWHO分類には記載のない疾患名
Dr.Mellorにより2008年頃から提唱されております。
犬の形質細胞腫瘍とは臨床的な挙動が異なり、近年注目されております。
※本稿の内容は獣医師向けかもしれません。飼い主様は主治医の先生とご相談の上治療の参考にしてください。
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猫泌尿器症候群(FLUTD) Feline Lower Urinary Tract Disease
猫の泌尿器症候群(FLUTD)は猫の尿道、尿管、膀胱に症状が認められる臨床上よく遭遇する疾患です。
特発性膀胱炎(人の間質性膀胱炎に類似しているされる)などの複数の下部尿路疾患が複合的な原因とされておりますが、人も猫も完全な治療、管理は困難とされております。 -
犬・猫のハイグレードリンパ腫の長期生存例(3年以上)
犬・猫のリンパ腫で治療開始3年以上が経過した症例をご紹介します。
他のリンパ腫の動物の希望の星になるように、長生きして欲しいものです。
猫のB-cell high grade リンパ腫 治療開始4年目の症例
「症例プロフィール」
日本猫 避妊雌 14歳(診断時)
右下顎リンパ節の腫大(LSA stage1a)
病理組織学検査、免疫染色結果
独立円形細胞腫瘍(大細胞型リンパ腫)
CD3(Tリンパ球マーカー):陰性
CD79(Bリンパ球マーカー):陽性
多剤併用プロトコールで治療(治療開始4年時点で完全寛解)
猫のリンパ腫に関しては3-5年生存が27%という報告(range,50日〜2520日,D.simon2008年)もありますから、本症例もまだまだ期待がもてるかもしれません。 -
犬の慢性腎不全の治療(ARB製剤)
人医療領域では
高血圧は慢性腎不全の悪化原因となり、既存の慢性腎不全を悪化させる
また、慢性腎不全は高血圧の原因となり、既存の高血圧を悪化させる。
と考えられております。 -
食物アレルギー(Food allergy )
犬と猫のフードアレルギー(FA)は食餌に対する免疫反応と定義されております。
通常アトピーと食物アレルギーは皮膚症状の発生部位や臨床経過により、ある程度診断されていきます。 -
犬の去勢手術(精巣摘出術)
生後半年をすぎた雄犬で繁殖の予定がない症例は去勢手術を行った方がよいかもしれません
5、6歳未満の犬の去勢手術に対する麻酔リスクは非常に低く、繁殖などで子孫を残す予定がなければ、現状去勢手術を行わない理由はありません。
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クライオサージュリー(cryosurgery)
老齢犬でよく認められる表皮のイボ(乳頭腫)に対して無麻酔で治療を行うことができます。
クライオサージュリーは液体窒素を噴霧し、組織を凍結壊死させる治療法で人医領域でも皮膚科診療などで一般的に行われております。 -
健康診断でALP上昇が指摘された犬の飼い主様へ
健康診断の血液検査にて偶発的にALPの上昇を認める症例は多く存在します。
中高齢の犬でALPの上昇が認められる場合には、原因の追究と治療、生活習慣の改善や食事療法も必要と考えられます。 -
免疫介在性血小板減少症 IMTP(Immune-mediated thrombocytopenia )
獣医領域においては、犬の IMTP はしばしば遭遇する疾患です。
(人医領域ではITPと称されることが多いようです。)
治療に関してはグルココルチコイド(ステロイド療法)及び免疫抑制剤による内科的療法や脾臓摘出による治療が一般的である。 -
炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)
胃や腸の粘膜において原因不明の慢性炎症を起こし、慢性の消化器症状を呈する症候群です。長引く下痢の原因の1つと考えられる疾患です。
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「がん」の治療を検討されている方へ
仮に「リンパ腫」として診断された症例がなぜ、抗がん剤が必要なのか?
なぜ?「乳腺腫瘍(乳腺癌)」と診断された症例が外科手術が第一選択なのか?をまとめております。 -
肺高血圧症(Pulmonary Hypertension)
現在の小動物臨床現場において、犬と猫においても肺高血圧症は比較的頻繁に遭遇する病態となってきております。
小動物臨床における心エコー装置の普及に伴い、肺高血圧症の臨床診断が可能な施設が増え、検出力の向上していることも1つの理由とも言われております。