腫瘍科
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病的骨折の外科整復
獣医医療では病的骨折と診断されると、断脚術が選択されてケースが多いと報告されております。 当院では適切な診断と整形学的治療により、断脚を回避し患肢を温存していきたいと思っております。 「多発性骨髄腫により病的骨折と診断さ…
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猫の乳癌について
猫の乳腺癌は完全切除された後でも再発や転移を起こし得る腫瘍です。 悪性腫瘍全般に当てはまることですが、予後因子としては腫瘍の脈管内浸潤、リンパ管浸潤、臨床ステージ、手術範囲(マージンの評価)、病理組織学グレードが挙げられ…
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フェレットのリンパ腫
フェレットの前縦隔型リンパ腫
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脾臓腫瘍(Spleen tumor)
腹部の超音波検査で脾臓の腫瘍が診断される場合があります。 1.中高齢犬で偶発的にみつかる場合 2.急激な活動性の低下で受診される場合 脾臓腫瘍の中で最も挙動に注意が必要な疾患は「血管肉腫です」
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猫の消化器型リンパ腫
猫は一般的に良便をする傾向にあると思います。(コロコロの便) しかし、高齢の猫が慢性的な下痢をしている場合には腫瘍性疾患などの鑑別が必要かもしれません。
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リンパ腫の抗癌剤プロトコールについて
●ハイグレードリンパ腫に対する治療(CHOP療法)犬・猫 リンパ腫の中で比較的多い多中心型リンパ腫では一般的に通称UW25という抗がん剤によるプロトコール(治療計画)により治療を行います。
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猫の鼻腺癌の治療
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棘細胞性エナメル上皮腫
棘細胞性エナメル上皮腫は、歯肉に形成される腫瘍です。 良性腫瘍に分類されているものの、その浸潤性から再発が起こることが時々あります。
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犬の消化器型リンパ腫について
2020年12月現在で海外の論文ベースの報告をまとめてみました。 Vail とYoung により、2007年に「犬で一般的な造血器悪性腫瘍である。」評されて10年以上が経過しました。診療技術の向上に伴い日本国内でも主要な…
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免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
免疫介在性溶血性貧血は命に関わることも多い血液疾患です。人医療ではAIHAと呼ばれております。 赤血球を自己ではない「異物」として認識してしまうことによって、免疫暴走によりそれを破壊し(昨今の新型コロナウイルスのように)…
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犬の膀胱腫瘍(移行上皮癌)
犬の膀胱移行上皮癌は外科切除で完全切除(マージンクリーン)と診断されても、最終的な転移率が約50%と言われ、非常に注意が必要な腫瘍です。 (症例1)膀胱移行上皮癌の犬 診断は主に細胞診、エコー画像で診断されます。 「膀胱…
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肝臓腫瘍摘出術
「犬の腹部X線画像:赤丸:肝臓腫瘍」
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犬の中等度型リンパ腫について
犬のリンパ腫の分類の1つとして、細胞診と免疫表現型で分類する新Kiel分類が知られております。 この分類では、 1.高悪性度リンパ腫(High grade LSA) 2.低悪性度リンパ腫(Low grade LSA) そ…
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口腔内腫瘍
高齢の犬と猫に口腔内腫瘍が認められる場合があります。 早期に発見し、診断を行い適切な治療方針を計画することが重要と考えます。
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副腎皮質腺癌
(症例1)フェレット 去勢雄 5歳 副腎皮質腺癌 背部の脱毛と排尿時の力みを主訴に来院されました。
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腫瘍診療について「当院の方針」
我々は国内外のジャーナルや学会、大学診療を通じて学術的な根拠を下に診療、治療を行っています。 飼い主様に必要な情報を提供し治療を行っております。 「当院の方針として」 腫瘍の治療には効果が証明されていない「民間療法」や一…
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猫の骨髄腫(形質細胞腫瘍)関連腫瘍(FMRD)
猫の骨髄腫(形質細胞腫瘍)関連腫瘍(FMRD)は動物のWHO分類には記載のない疾患名 Dr.Mellorにより2008年頃から提唱されております。 犬の形質細胞腫瘍とは臨床的な挙動が異なり、近年注目されております。 ※本…
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犬・猫のハイグレードリンパ腫の長期生存例(3年以上)
犬・猫のリンパ腫で治療開始3年以上が経過した症例をご紹介します。 他のリンパ腫の動物の希望の星になるように、長生きして欲しいものです。 猫のB-cell high grade リンパ腫 治療開始4年目の症例 「症例プロフ…
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犬の肥満細胞腫(Mast cell tumor)
犬の肥満細胞腫(MCT)は犬に認められる一般的な腫瘍です。その治療を成功させる為には外科療法、放射線治療、化学療法(ステロイド療法を含む)などを単独、併用していくことが重要です。
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犬のリンパ腫のステージについて
犬のリンパ腫のステージについてご紹介します。
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猫の前縦隔型リンパ腫(T-cell high grade LSA)
呼吸困難、食欲減退を主訴の猫が来院しました。
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クライオサージュリー(cryosurgery)
老齢犬でよく認められる表皮のイボ(乳頭腫)に対して無麻酔で治療を行うことができます。 クライオサージュリーは液体窒素を噴霧し、組織を凍結壊死させる治療法で人医領域でも皮膚科診療などで一般的に行われております。
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猫の肥満細胞腫
猫の一般的に肥満細胞腫が皮膚に発生した場合には良性挙動を取ると報告されております。 しかし、脾臓に発生する肥満細胞腫や皮膚に肥満細胞腫が認められた後に脾臓に発生する(診断される)症例もよく目にします。(脾臓が先なのか皮膚…
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「がん」の治療を検討されている方へ
仮に「リンパ腫」として診断された症例がなぜ、抗がん剤が必要なのか? なぜ?「乳腺腫瘍(乳腺癌)」と診断された症例が外科手術が第一選択なのか?をまとめております。
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フェレット腎臓腫瘍
4ヶ月齢避妊雌のフェレットが腹囲膨満を主訴に来院したフェレット
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犬のMott cell lymphoma(MCL)
犬で形質細胞の増殖がみられる疾患であり、形質細胞のリンパ系腫瘍および免疫介在性疾患に伴って認められることが多いと報告されています。 非常に珍しい疾患とされており、その臨床所見や臨床病理学的所見、および治療経過については未…
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犬・猫のリンパ腫に関するよくある質問
日々リンパ腫の診療、治療を行う際に、飼い主様からよく相談される質問をまとめてみました。 基本的にはエビデンスベース(学術的根拠により)で記載しております。 一部、飼い主様に理解し易いように私的な表現も含まれるかもしれませ…
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猫の胃のリンパ腫(B-cell low grade LSA)
猫の胃のリンパ腫(B-cell low grade LSA)の症例です. 6歳の避妊済みの雑種猫が嘔吐を主訴に当院を受診しました。 他施設での診察で「原因不明の嘔吐」と診断されていました。 当院で各種検査を実施した後、内…
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猫の腸腺癌
2011年にGreenらの報告では猫の小腸腺癌において、腫瘍に対して5cmのマージンを確保すれば仮に診断時に転移が認められていてもMST(生存期間中央値)は365日と報告しています。
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腫瘍に対する治療ポリシー
飼い主様の動物に対する愛情は深く獣医療に対する期待も強く感じております。 しかし、現在の獣医療で解明されていない病気や大きな手術をしても余命がいくばくかの症例も多々存在する事実があります。 そんな中で飼い主様が知りたい情…
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腫瘍
フェレットは近年、犬や猫と同様に腫瘍診断が可能となりました。 ふく動物病院では犬、猫の腫瘍の知識と経験を生かし、診療を行っております。
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フェレットの脊索腫
フェレットの尾の先にできる脊索腫という腫瘍があります。 脊索腫は胎生期に見られる脊索という組織から発生するまれ腫瘍です。
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皮脂腺癌、肥満細胞腫の切除
9歳の雌のフェレットで1年前位から皮膚に腫瘍ができ、徐々に拡大し、自潰した症例です。
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皮脂腺腫
3歳7ヶ月の頭部腫瘍の症例です。
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8歳 雌 皮脂腺癌
皮脂腺癌
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フェレットのインスリノーマ
フェレットのインスリノーマについての文献を簡単にまとめてみました。