ふく動物病院

診療科目

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について

SFTSウイルス(SFTSV)は、マダニに咬まれることで感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を引き起こします。

Dabie bandavirus(ダビエ バンダウイルス)
フェニュイウイルス科バンダウイルス属の1本鎖RNAウイルス

日本には47種類のマダニがいると言われております。
北海道から全国に生息しています。

フタトゲチマダニは越冬するそうです。
北海道から九州、沖縄に広く分布し宿主域が広く最も繁栄している。

マダニのピークは春と、秋とされ、フタトゲチマダニについては秋に最も多く採取されると報告されております。

吸血中のマダニを見つけた場合には動物病院への受診が推奨されます。
※無理に引き抜くと頭だけ犬や猫の体表に残ってしまい、病原体が体内に押し出されてしまう可能性があります。

ネクスガードスペクトラの飲んで、フィラリア予防と同時にマダニの予防を行うと48時間以内に駆虫されます。
しかし、忌避効果(マダニがつかない効果)はありませんので、動物病院で治療が必要です。
それでは予防の意味がないのでは?と思われるかもしれませんが、
言葉をしゃべれない、動物の全身をくまなく、毎日、マダニの感染の確認をすることは困難と考えられ、
駆虫まで48時間要するとは言え、現実的な予防や治療として、ネクスガードスペクトラなどの予防薬は非常に効果的と考えます。

SFTSは西日本を中心として発生しており、2025年には三重県で医療従事者(獣医師)の死亡例も報告されており、動物のみならず、人においても非常に注意がいる疾患と考えられております。

犬と猫の感染数については猫1217件、犬82件(2025年12月31日現在)であり、圧倒的に猫の感染数が多いことを考えますと、
猫は当然室内飼育、ふく動物病院に多い、地域猫ボランティアさんは地域猫との接触はグローブを使用すべきである。
犬の飼い主さんについては定期駆虫、予防が有効と考えられます。

猫の死亡率約60%
犬の死亡率約40%
人の死亡率約27%(高齢者は特に注意)

すべての湿性生体物質(体液などの液体)は感染源として取り扱う。
※排泄物(尿・便)血液、体液(涙・唾液・嘔吐物)

[references]
SFTS診断ネットワーク調査

2026年7月1日