猫の胃のリンパ腫(B-cell low grade LSA)
猫の胃のリンパ腫(B-cell low grade LSA)の症例です.
6歳の避妊済みの雑種猫が嘔吐を主訴に当院を受診しました。
他施設での診察で「原因不明の嘔吐」と診断されていました。
当院で各種検査を実施した後、内視鏡検査を実施しました。
内視鏡下で実施した病理組織検査で低悪性度リンパ腫
同時に行われたクローナリティー解析でBリンパ球のモノクローナルな増殖(腫瘍性増殖)が認められました。
<胃内の肉眼所見 胃粘膜の不整が認められます>
<胃噴門側の所見です>
<幽門部>
<十二指腸内>
胃のリンパ腫(B-cell low grade LSA)の治療は一般にはステロイドやアポトーシスを誘発するタイプの抗がん剤が使用されます。臨床症状によって担当獣医師と治療内容、治療方針を決定する必要があります。