診療科目

犬・猫

  • 猫の肥満細胞腫

    猫の一般的に肥満細胞腫が皮膚に発生した場合には良性挙動を取ると報告されております。
    しかし、脾臓に発生する肥満細胞腫や皮膚に肥満細胞腫が認められた後に脾臓に発生する(診断される)症例もよく目にします。(脾臓が先なのか皮膚が先なのか?)

    猫の脾臓に発生した肥満細胞腫の治療結果に関する報告では、化学療法の有無に関わらず、脾臓摘出術を実施した方が生存期間を延長する、という報告があります。

    「脾臓の肥満細胞腫により多量の腹水貯留が認められた猫」
    MCT腹水貯留2.jpg

    MCT腹水貯留.jpeg

    MCT脾臓3.JPG
    (脾臓摘出術を実施:術中の脾臓、脾臓表面の不整・脾腫が認められます)

    本症例は脾臓摘出後の経過が良好でした。数年後に皮膚の肥満細胞腫を発症しましたが、こちらも切除により経過は良好です。
    猫の脾臓の肥満細胞腫が腹水を発生する場合の予後は未だ不明な点が多いようですが、本症例の経過からすると、必ずしも腹水が予後不良因子にはならないと考えられます。
    臨床症状としては多量の腹水が認められ、重症症例と考えられましたが、意外にも臨床経過は良好でした。


    2018/07/19


    reference
    2018年 Treatment outcomes and prognostic factors of feline splenic mast cell tumors:A multi-institutional retrospective study of 64 cases

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