診療科目

犬・猫

  • 皮膚の生検で診断・治療が可能となる場合がありあます

    免疫介在性膿疱症(落葉状天疱瘡)


    免疫介在性膿疱症(落葉状天疱瘡)の発症要因の多くは不明ですが、薬物、アレルギー、基礎疾患、感染症(細菌など)等が影響する可能性が示唆されています。

    <症例>
    他施設での治療に対する改善が乏しく当院を受診しました。
    天疱瘡 治療前後.png
    「左当院初診時の顔写真、右当院治療後の顔写真」

    皮膚細胞診.jpg
    「皮膚の細胞診検査」
    好中球を主とした炎症性細胞、異型性の少ない扁平上皮の出現、腫瘍細胞の除外を行います。


    天疱瘡皮膚病理.jpg
    <皮膚パンチ生検>
    病理組織検査にて痂皮、膿疱内に複数の棘融解細胞を認めるなど特徴的な所見が得られました。


    本症例の治療は
    1.一般血液検査、尿検査、場合により内分泌機能検査、画像診断検査等による基礎疾患の精査
    2.耳内、口腔内、肛門嚢等の細菌感染による炎症に対する治療
    3.膿皮症の治療(細菌培養検査を実施)
    4.抗菌性シャンプー
    これらの治療を少なくとも2-3週間継続し、改善傾向が見られた場合は、ほぼ改善するまで同治療の継続する。


    発症時に関連のあった薬物、ワクチン、シャンプー、食物、昆虫類、植物、接触物等、関与の疑わしいものを除外する。


    治療に反応がなく、薬物等や基礎疾患の関与も否定的な場合は、特発性の免疫介在性膿疱症の可能性を考慮する必要があり、その場合には免疫抑制剤の使用を行います。


    2020/10/01

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