診療科目

犬・猫

  • 犬のリンパ腫のステージについて

    犬のリンパ腫のステージについてご紹介します。

    腫瘍のステージとは病気の進行度を表しております。
    獣医領域では一般的にリンパ系腫瘍以外の固形癌は一般的に4段階(ステージⅣまで)で分類され
    リンパ腫は5段階で(ステージVまで)分類されます。


    「当院受診のB-cell high grade LSA stageVのリンパ腫の犬の症例」
    リンパ腫ステージV1.jpg
    「腹部超音波検査にて脾臓の不整が認められた。」


    脾臓と体表リンパ節の細胞診.png
    「左、膝下リンパ節の細胞診、右、脾臓の細胞診」
    脾臓の細胞診では小型リンパ球も少数認められますが、中型サイズ以上の 幼若リンパ球の占める割合は明らかに高く(>80%)、単一の増殖と認められます。有糸分裂像も高頻度で認められ、これらの所見から低分化型(ハイグレード)リンパ腫が第一に考えられます。また、血液塗抹標本上に認められる白血球において、リンパ節および脾臓で認められたものと同様の幼若リンパ球の出現が認められました。


    併せて実施したクローナリティー解析においてはリンパ球のクローン性増殖が認められ、それらはB細胞集団であると判定されました。このことからリンパ球系細胞の腫瘍性増殖が考えら れ、細胞診所見を支持する結果が得られました。
    今回の細胞診およびクローナリティー解析結果を考慮して、本症例はB細胞性低分化型(ハイグレード)リンパ腫と診断され、臨床ステージVと診断されました。

    2019/5/25

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